感染拡大が企業業績と経済成長に対する市場の懸念を引き起こし、米国株が大幅安に見舞われたことで、米FRBに利下げを求める金融市場参加者の声が高まった。
RBAの政策金利引き下げ発表から数時間後に米FRBも今年初の利下げを発表し、政策金利の誘導目標を1-1.25%へ50ベーシスポイント引き下げた。
米FRBは、米国経済のファンダメンタルズは依然として強いが、新型コロナウイルスの感染拡大が経済活動に不確定なリスクを及ぼしたと指摘。雇用と物価の安定目標を達成するため、政策金利の誘導目標引き下げを決定したとしている。
新型コロナウイルスの感染は欧州でも日に日に厳しさを増し、欧州中央銀行(ECB)も感染状況やマクロ経済、中期的なインフレと金融政策効果の波及に与える影響を注視すると共に、適切なタイミングで措置を講じる用意があることを明らかにした。また、イタリア政府は先ごろ、新たな「防疫」政策と措置を打ち出した。36億ユーロに上る緊急経済支援策と、感染拡大が目立つ地域に対する「防疫」プランを発表。経済成長を支え、特に影響が大きい観光業を重点的に支える方針を示している。
現地メディアによると、イタリア政府は引き続き、より強力で広範囲に及ぶ経済政策を打ち出し、中小企業の与信担保の強化や損失の大きい企業に対する減税、衛生サービスと医療資源の配分などを進める見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月8日