経済 > 貿易会社、歯を食いしばり世界の感染ピークを乗り切る
貿易会社、歯を食いしばり世界の感染ピークを乗り切る。新型コロナウイルスの感染状況の悪化を受け、世界各国が感染対策を強化している。圧倒的多数の国が国際便及び入国の制限をかけている。60数カ国が緊急事態宣言を出し、一部の国はさらに国境封鎖の「鎖国」を行っている…
タグ：ウイルス 感染状況 企業 輸出 貨物
2カ月以上の取り組みを経て、中国の感染対策は段階的な成果を手にした。多くの企業が正常な生産と業務の秩序を取り戻し始めている。感染対策の徹底を続けると同時に、国内の経済発展は徐々に重要な好転を迎えようとしている。しかし感染症が世界経済により大きな衝撃を及ぼすリスクは不可避に見える。中国の貿易発展が直面する外部環境はこれまでよりも厳しくなる。企業の問題は次の3点に集中する。（1）市場の需要、海外からの受注が激減する。（2）域外企業の生産及び経済活動の停滞により商品のサプライチェーンが途切れ、国内の生産・販売の需要を満たせなくなる。（3）すでに着工・生産開始されている注文が急にキャンセルされ、輸出企業が大きなコストを負担する。（4）域外取引先の違約及び破産のリスクが拡大し、国内企業がこれにより経済損失を被る。（5）企業の資金繰りが悪化し、財務リスクが拡大する。（6）操業再開済みの企業が需要・受注減により生産停止状態になり、さらには大規模な操業停止及び破産のリスクに直面する。実質的な失業、目に見えない失業が増加する。
これらのリスクに効果的に対応し、現在の困難を克服するため、筆者は国内の貿易会社に次の対策を提案する。
（一）市場の目標を調整し、ASEAN、中央アジア、西アジア、ロシア、南アジア、アフリカなど感染症低リスク地域の市場を開拓する。
（二）越境ECプラットフォームを十分に活用し、オンライン貿易・販売ルートを切り開く。
（三）国内の販売の機会を模索し、その空間を切り開く。
（四）感染地域が必要としている医薬品、食品、家庭内の日用消耗品などの製造・販売に適応する。
（五）感染症後の市場開拓の需要を立脚点とし、新製品・新技術の研究開発を強化する。生産停止中の従業員のトレーニングに取り組み、新たな競争力を育む。
（六）取引先との連絡と意思疎通を維持し、新たな取引先の開拓を強化する。相互信頼を促進し、協力パートナーの基礎を固め数を増やし、感染症終息後の長期的な協力の基礎を固める。
世界で感染蔓延が続く特殊な時期に「6つの安定」の目標を達成するため、政府は非常措置を講じ、より大規模な企業支援策を実施する必要がある。筆者は今年第1四半期に発表された企業の操業再開支援策の実施期間を3−6カ月から1年に延長し、さらに対象範囲を拡大することを提案する。税負担減免の幅をさらに拡大し、資金調達コストを削減する。優遇信用貸付、担保貸付、輸出信用保険などの政策手段を活用し、企業の正常な経営活動の需要を満たし、企業のコストを削減する。労働力職業訓練の支出を拡大し、企業の生産停止期間中の従業員育成に必要な資金援助を行う。失業及び目に見えない失業のリスクに直面している企業に対して、雇用安定に向けた必要な従業員生活救済を提供し、通年の貿易情勢好転の実現に向けより有利な政策環境を構築する。全体的に見ると、中国経済は2008年のリーマン・ショックの試練を乗り越えており、今回も同じ揺るぎなき自信と決意を持っている。各国の協力と共同の取り組みにより、感染症はいつか終息する。世界の感染対策の勝利まで頑張ることができれば、経済回復は貿易会社により多くの発展チャンス・スペースをもたらすだろう。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2020年3月30日
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