新型コロナウイルス感染症の発生後、一部の企業は緊急に生産を切り替え、業種を越えてマスク生産設備、マスク、防護服などの医療物資を生産し、防疫にしっかりした物資保障を提供した。上汽通用五菱も業種を越えた生産に切り替えた企業の1つである。
社会的責任を全う 大試練の中で心温まる答えを出す
わずか76時間で、上汽通用五菱が自主生産した1台目のマスク生産設備がラインオフした(写真は上汽通用五菱が提供)
広西チワン族自治区柳州市にある上汽通用五菱の無塵作業場で、従業員は防護マスクの生産を急いでいる。マスク生産ラインの設置を決めてから1日あたり生産能力200万枚になるまで、同社は物流の制限、設備の外部調達や技術課題などの難関を乗り越えた。企業はどのようにして短期間で生産切り替え、課題克服、迅速な生産開始を実現したのか。上汽通用五菱のマスク自社生産ラインプロジェクト管理マネージャーの美慧氏は記者に対し、上汽通用五菱は120人以上の専門家とエリート技師からなるコアチームを緊急結成し、24時間体制で交代勤務し、本来は10日かかる生産周期を76時間以内に短縮したと明かした。スマート製造試験室では、エンジニアとエリート技師が協力し、熟考し、試験を繰り返し、生産工程と基準を改良した。レーザーカッター、ツインアーム測量機、機械加工NC工作機械など、自動車生産ラインの優れた「武器」はマスク生産をサポートした。
現時点で、同社は22本の自動化マスク生産ラインを設置したが、生産したマスクは寄付のみで販売していない。業界専門家は、新型コロナウイルス感染症との戦いで、多くの企業が民衆の緊急ニーズに応え、社会ニーズを解決し、大試練の中で心温まる答えを出したと話す。
中国青年政治学院の程立耕副研究員は、「これらの企業は心温まるだけなく、生産切り替えは防疫物資の不足という難題を迅速に解決し、我々の感染症に打ち勝つ自信と決意を固め、勇気づけた。また、ここ数年の改革開放と経済成長が築いた経済基礎と技術力により、我々はこのような危機的状況下で迅速に生産を切り替える能力を備え、しっかりした経済基礎を支えにしている点に着目すべきである」と話した。
市場潜在力を発掘 追加注文を取得
今回の感染症流行は自動車製造などの業種の全体的なニーズとサプライチェーンに深刻なダメージを与えた。上汽通用五菱が業界が低迷する中で勢いを見せ、驚異的な「五菱の奇跡」を作り出した。