全国政協委員で中国船舶江南造船科学技術委員会の主任を務める胡可一氏は、将来的に中国の知的財産事業の発展については品質志向を強化すべきだと提言した。特許審査制度を改善し、特許代理業界に対する管理を強化することで、より多くの質の高い発明創造が簡便に特許を取得をできるようになれば、中国の知的財産権強国への歩みを加速することにつながるとの認識を示した。
全人代代表で中国船舶集団第725研究所科学技術委員会の主任を務める馬玉璞氏は「知的財産権の運用はこれを生産力に転換するための重要なプロセスだ」と指摘。造船業界を例に挙げ、重点分野におけるコア技術の知的財産権の運用を強化することを提言した。
馬氏は、◇造船業界の重点分野におけるコア技術と知的財産権の蓄積を強化する、◇企業に工業化志向の特許組合の設置と知財戦略の構築を進めさせる、◇知財運用のための総合サービス・プラットフォームなどを構築する――ことを提案した。
その上で、「足元で新たな科学技術革命と産業変革が起こり、産業振興における技術革新の主導的役割がますます顕著になっている。重点分野におけるコア技術の知的財産権の運用を強化することは、業界の競争力を強化する上で重要だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月25日