タイのジュリン副首相兼商務大臣は9日晩、中継サイトで中国の消費者に向けてドリアンやマンゴスチンなどのタイの果物を宣伝した。
新型コロナウイルス感染症は正常な貿易に影響し、タイの果物農家は数万トンの果物の出荷先がないという困難に直面し、彼らの生活を脅かす事態になっている。これを受け、タイ商務省国際貿易振興局は中国のアリババ傘下の天猫(Tmall)と提携し、ジュリン副首相兼商務大臣が自ら果物をPRした。
「ドリアンは果物の王様、マンゴスチンは果物の女王」。ジュリン氏は自分の前に置いたドリアン、マンゴスチン、マンゴー、ランブータンなどのタイの特産果物の特徴を紹介した。
ジュリン氏は中国の「ネットの人気者」とコミュニケーションをとりながら中継し、楽しい雰囲気となった。
中国はタイのドリアンなどの果物の最大輸出市場で、タイ商務省の統計によると、今年第1四半期のドリアンの対中輸出はタイのドリアン輸出総額の6割以上を占めた。タイの果物農家の販売をサポートするため、今年5月末、両国は越境「果物専用列車」を開通させ、広西チワン族自治区の凭祥と東興の2カ所の通関地を通り、列車でタイの果物を中国に輸送できるようにした。タイの果物が鉄道経由で中国に大規模輸出されるのは初めてで、両国の果物貿易の新たなルートを切り開いた。