RCEP協定の署名は、中国の「ダブル循環」という新たな発展構造における安定的な発展の推進力でもある。植信投資研究院の上席研究員の羅奐劼氏は記者のインタビューに応じた際に、RCEPの署名は中国の消費増を促し、かつ中国の開放水準をさらに深めると述べた。
商務部国際司の責任者も「RCEPの順調な署名は、中国のダブル循環という新たな発展構造の形成を促す。中国の開放拡大による国内の革新のけん引、改革の推進、発展の促進に有利だ。産業のモデル転換・高度化を絶えず実現し、中国の地域産業チェーン・サプライチェーンにおける地位を固める。国民経済の好循環に効果的な支えを提供する」と述べた。
羅氏は「中国を除くRCEP14カ国は、商品の異なる資質を持つ。原材料及び大口商品の生産国があれば、中核技術及び産業資本の保有国、さらには人口のボーナスがまだ引き出されていない発展途上国がある。地域内の9割以上の製品とサービスが徐々にゼロ関税で中国市場に入る。越境ECがより活性化し、消費規模が拡大し、新業態の発展を促進し、ミドル・ハイエンド消費の新たなチャンスを育む」と話した。
データによると、RCEPの署名により中国が署名した自由貿易協定は19に増え、自由貿易パートナーが26にのぼる。商務部によると、RCEPの署名により中国と自由貿易パートナーの貿易カバー率が35%前後に達する。中国の自由貿易圏ネットワークの価値が大幅に向上し、中国のより高水準の開放型経済新体制の構築を促す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年11月16日