エネルギー効率レベルの向上を図るには、イノベーション主導を柱に据えることが重要となる。中国の省エネ活動の重点は長年にわたる発展を経て、エネルギー需給不均衡の解消から、エネルギー利用効率の向上とグリーン・低炭素・持続可能な開発の促進へと変化している。CO2排出ピークアウトとカーボンニュートラルを目指すには、新たな技術革命と産業革命の流れに沿って、質の高い発展の要求により良く適応する必要がある。汚染物質排出削減と低炭素化の相乗効果を上げ、グリーン低炭素循環発展などの側面に注力するほか、エネルギー効率向上につながる中核技術や総合技術の改善に取り組み、「死命を制する」技術の共同開発に注力、エネルギー効率向上の加速を推し進める必要がある。

　省エネ活動の役割を十分に発揮できるかどうかは、省エネ産業の発展規模やレベルと密接な関係がある。省エネ産業は、中国の戦略的新興産業の重要な部分であり、経済活動のあらゆる分野とつながっている。省エネ産業の発展を促進すれば、中国の経済社会の発展が直面している資源と環境の制約を効果的に緩和することが可能になり、産業とエネルギー構造の最適化と高度化および経済社会の全面的なグリーン転換を促進することができる。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年7月24日