国際情勢が複雑かつ厳しく、国内経済が依然として回復中であるため、中国は今後も安定成長に取り組み続ける。
工業を見ると、一定規模以下の工業企業の生産にはまだ一定の圧力が存在する。製造業PMIのうち、小型企業PMIが数カ月連続で景気判断の分かれ目となる50%以下で推移しており、工業企業全体の伸び率をある程度下げている。その他にも国際大口商品の価格が高値で変動しており、企業のコスト面の圧力が大きい。国家統計局報道官、国民経済総合統計司司長の付凌暉氏は、「川上業界の価格の上げ幅が依然として大きく、川中・川下業界及び零細企業の経営に一定の悪影響をもたらす。同時に産業チェーン・サプライチェーンには依然として詰まりが存在しており、一部の地方で見られる散発的な感染拡大も工業の成長に影響を及ぼす」と述べた。
付氏はまた、「次の段階では引き続き大口商品の供給確保・価格安定に取り組み、各種措置により市場の供給を増やし、生産・生活の需要を満たし、企業の生産コストを引き下げる。特に川中・川下業界のコストを削減し、企業の経営状況を改善する。また製造業と零細企業を支える減税・費用削減政策を着実に実行し、感染症の影響が深刻な業界への資金サポートを強化し、企業の生産コストを引き下げる。イノベーション駆動の推進を掘り下げ、企業のイノベーションの主体としての地位を強化する。基幹技術の難関攻略を強化し、イノベーションへの税優遇を拡大する。産業チェーン・サプライチェーンの安定を維持し、工業経済の平穏で健全な発展を促す」と述べた。
サービス業について、昨年通年の2年平均の伸び率と比べると、1−2月のサービス業の伸び率はやや低下した。全体的に見ると、サービス業の伸び率は依然としてコロナ前の水準を下回っており、サービス業が依然として回復中であることが分かる。
付氏は、「今後はサービス業の苦しい業界への支援策を着実に実行し、これらの業界の問題解消と発展を促す。常態化感染対策の徹底を続け、新型サービス消費を積極的に拡大し、サービス業の平穏で健全な発展を促す」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年3月16日