・暴論その三 中国のせいでグローバルサプライチェーンの危機がエスカレート
一部の西側メディアは、中国の防疫措置がグローバルサプライチェーンの危機をエスカレートさせており、感染症及びロシアとウクライナの衝突により圧力を受けるグローバルサプライチェーンがより大きな試練を迎えていると伝えた。
真相:動的ゼロコロナの全体方針を揺るぎなく堅持し、高効率防疫措置を踏まえた上で、中国経済の世界も注目する高い強靭性と活力を引き出している。中国が世界の産業チェーンに占める地位は弱体化していないばかりか、さらに顕著になっており、グローバルサプライチェーンの危機を効果的に和らげている。
チェーン安定と供給保障の一連の措置により、中国の今年1−4月の物品貿易額は前年同期比7.9%増の12兆5800億元にのぼった。中国の主要貿易パートナーとの貿易額が増加を保ち、「一帯一路」沿線諸国との貿易交流が依然として緊密だ。
現在のグローバルサプライチェーンの危機の原因は複雑だ。近年「脱グローバル化」の傾向が、世界の産業チェーンに大きな壁をもたらしている。パンデミック前からも、保護貿易主義が強まり、国際経済・貿易協力の妨げになっていた。米国はなにかあるとすぐに関税の「棍棒」を持ち出し経済・貿易摩擦を引き起こし、グローバルサプライチェーンと貿易の流れを強く妨害した。英誌「エコノミスト」は、グローバル企業が数十年に渡り利益を得てきたグローバルサプライチェーンが深刻な脅威に直面しているが、関税戦争はその一つだとの見方を示した。
パンデミック後、国際分業に強く依存するグローバルサプライチェーンが重大な試練を迎えた。生産・加工・輸送などの重要部分が影響を受けた。世界経済が徐々に回復に向かうにつれ、消費の需要が集中的に引き出されているが、操業再開が遅れる企業の生産能力や物流輸送との間でミスマッチが生じている。これに加え各経済体の回復の二極化、需給のミスマッチといった要素が加わり、感染症のサプライチェーンへの影響が深刻化を続けている。
今年に入り、ロシアとウクライナの衝突に西側の対露制裁が加わり、グローバルサプライチェーンがますます脆弱になっている。ロシアとウクライナは世界のエネルギー、工業原材料、農産物の重要な生産地及び国際輸送ルートだ。衝突と制裁によりグローバルサプライチェーンは新たな試練を迎えた。
米国などの西側諸国こそがグローバルサプライチェーンの危機の主な策源地、震源地であることが分かる。中国は堅固な産業の基礎と政策の持続的な取り組みにより、貿易の比較的高い成長率を保ち、世界の「チェーン安定」に多大な貢献を成し遂げている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年5月26日