2022年の中国経済は国内外の予想を上回る要因の重なりがもたらす圧力に耐え、新たな発展段階への移行、就業と物価の全体的な安定、ハイクオリティな発展の新しい成果、経済・社会情勢の安定によって高く評価できる実績を残した。中国は依然として世界経済の「優等生」だ。
中国が長期にわたって蓄積してきた強固な物質基盤、豊富な人的資源、整った産業システム、強力な科学技術力、そして世界最大かつ最も有望な市場は中国が経済発展を推進し、外部リスクに抵抗するための根本的な支えとなっている。
発展基盤を見ると、中国は世界第二の経済大国として世界最大かつカテゴリーが最も揃う製造システムを持ち、220種以上の工業製品の生産量が世界トップとなっており、世界の産業分業システムとサプライチェーンシステムにおいて重要な地位にある。インフラが継続的に整備され、食糧・エネルギー資源と重要な産業サプライチェーンの安全保障能力が向上し続けている。14億人超の人口と4億人超の中所得層を抱える中国は高所得国の仲間入りをしつつあり、国民の所得水準と消費水準が向上して新型工業化と都市化が進んでいる。超大規模な国内市場は中国の経済発展に規模の経済、イノベーションの発展、ショック耐性という大きな強みをもたらした。
内生動力を見ると、中国はイノベーション駆動の発展戦略を踏み込んで実施し、国家戦略として科学技術力を強化して新産業の急成長を効果的に促進している。社会主義を基本とする経済メカニズムを堅持・改善しながら「揺るぎなく進める2つの方針(公有制経済の発展と非公有制経済の奨励・支持・誘導)」を守り、全国統一の大市場の建設加速、重点分野とキーポイントの改革効果の持続的な発揮、ハイレベルな対外開放の着実な推進、外資の誘致・活用の拡大によって社会の期待を徐々に高めてきた。地域協調開発は十分に進み、京津冀(北京、天津、河北)、長江デルタ、粤港澳(広東、香港、澳門)など重要な動力源の作用が日増しに鮮明となっている。