ガソリン車の値下げの論理とやや異なり、新エネ車の値下げには主に2つの理由がある。まず、テスラやBYD(比亜迪)を始めとするトップ企業が業界の価格決定権を握っている。例えばテスラは完成車の設計を持続的に最適化することで、製品の直接的なコストを2017年の8万4000ドルから3万6000ドルに下げている。テスラのイーロン・マスクCEOは、テスラの製造方法の革新と垂直統合の強化に伴い、次世代完成車プラットフォームの生産コストがさらに50%下がると述べた。これはその価格競争の底力を強めた。
BYDはハイブリッドのイノベーションを通じ、Aクラスセダン市場で「ガソリン車とEVが同価格」という新時代を切り開いた。BYDの人気車種「PLUS DM-i」は今年2月、2023年チャンピオン版が追加された。スペックの向上と同時に、価格が1万2000-1万8000元に引き下げられた。最も安い入門クラスは9万9800元。BYDの新エネ車の価格が10万元を切ったのは初。業界関係者は、この極めて競争力の高い価格は同レベルのガソリン車の市場シェアをさらに奪うと見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月27日