中米軍事ホットラインの設置が何を意味するのか

人民网  |  2007-11-07

中米軍事ホットラインの設置が何を意味するのか。中国中央軍事委員会副主席、国務委員兼国防部長の曹剛川上将と米国のロバート・ゲーツ新国防長官は5日、両国の国防省間に直通電話を設置することで正式に合意した。すなわち、外部の注目する中米軍事ホットラインである・・・

タグ:中米 軍事 ホットライン

発信時間:2007-11-07 16:24:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国中央軍事委員会副主席、国務委員兼国防部長の曹剛川上将と米国のロバート・ゲーツ新国防長官は5日、両国の国防省間に直通電話を設置することで正式に合意した。すなわち、外部の注目する中米軍事ホットラインである。これは中国人民解放軍が外国軍との間に初めて設置する上層部の軍事ホットラインであり、中米両国・両軍関係がまた新たな段階に上がったことを意味する。(文:王新俊・軍事科学院戦争理論・戦略研究部研究員)

国内外の多くのメディアは中米間の軍事ホットラインの設置への期待に溢れ、「中米両軍事大国間についに『セーフティ・ライン』ができた。これは世界、特に東アジアの安全保障にとってのセキュリティ・ラインだ」として、これを積極的に評価している。

軍事ホットラインの設置は中米両国・両軍関係の発展、および両国の国際協力の強化にとって、極めて積極的かつ建設的な意義を持つ。

まず、軍事ホットラインは両軍交流・協力の強化を推進する役割を果たす。近年、国家関係の進展を受けて、中米両軍の交流と対話はたゆまず拡大し、ハイレベル戦略対話は深まり続け、各レベルの交流は頻繁になっている。今年3月7日、ゲーツ長官は米国防総省における最初の記者会見で「われわれにとっては、相互信頼構築の1つの方法として、中国と両国関係の各分野で接触することは非常に重要だ」と述べた。

軍事ホットラインは両国の危機管理・制御の段階と水準を引き上げる。中米は共に世界の大国であり、地域と世界の平和の維持に重要な責任を負っている。双方の協力の前提は相互信頼の確立であり、とりわけ突発的な事件によって誤った判断を招き、両国関係の正常な発展に影響を与えるような事態を回避することが必要だ。

軍事ホットラインは世界の平和と安定を促進する作用をもたらす。近年、中米は国際安全保障の多くの問題で協力を強化し、立場を調整し、地域と世界の平和と安全を積極的に促進する役割を果たしている。このため、中米が軍事関係を一層発展させることが世界の平和にとって福音となることは疑いを入れない。

軍事ホットラインは「中国脅威論」を正面から解消する上で積極的な役割を発揮する。「中国軍事脅威論」は中米両国・両軍関係の発展にとって、常に深刻な障害となってきた。今年6月の第6回アジア安全保障会議でペース米統合参謀本部議長は、ペンタゴン内で報告を書く専門家の一部は中国に行ったことがなく、中国の防御的な伝統軍事文化を理解しておらず、また平和的な発展に力を尽くしたいという中国人民の願いも理解していないことを率直に認めた。軍事ホットラインは両国および地域の安全保障協力に一層の相互信頼をもたらすと共に、両軍上層部の交流と協力を強化し、相互信頼を増進し、疑念を解消する上で積極的な役割を発揮すると言えよう。

「人民網日本語版」2007年11月7日

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