天津市科学技術委員会によると、毎秒1千兆回の演算処理ができる中国初のスーパーコンピュータ「天河1号」に今年下半期、中国が独自に開発したCPUチップ「飛騰」が組み込まれ、演算速度や効率が大幅にアップする。新華社のウェブサイト「新華網」が7日伝えた。
天河1号は開発当初、CPU以外のコア部品やチップ配線、OSはすべて国産のものだったが、今では超高性能CPUの課題も克服した。まもなく組み込まれる国産チップ「飛騰」は、国防科技大学が「天河」シリーズのサイズに合わせて特別に製作したもので、すでに世界の主流サーバーCPUと同水準に達している。
国産チップを搭載後、天河1号のピーク時の演算速度は現在の毎秒1206兆回を超え、実際の演算処理も毎秒1千兆回に達するとされる。鍵となるチップの完全な「国産化」により、天河1号の情報セキュリティはさらに確保される。
「人民網日本語版」2010年4月8日