中国は今年10月に月周回衛星「嫦娥2号」を打ち上げる方針だ。月表面に物体を発射して砂埃を起こし、月表面の土壌構造を分析するという。新華社のウェブサイト「新華網」が8日伝えた。
中国航天科技集団の袁家軍副総経理(副社長)が6日、中国航空宇宙基金メダル授与式・中国航空宇宙事業協力パートナーサミットで述べたところによると、嫦娥2号の打ち上げは中国の月探査計画「三歩走」における重要な一歩になるという。
嫦娥2号の打ち上げは月探査プロジェクトの第二期における事業だ。同期には3回の打ち上げ任務があり、それぞれ「嫦娥2号任務」「嫦娥3号任務」「嫦娥4号任務」と名付けられた。袁副総経理によると、中国は2013年に月面着陸探査機を打ち上げ、2018年には月軌道でのドッキングや地球への帰還を達成する予定という。
中国航空宇宙基金は今回、宇宙航空に関連した科学研究、製造、実験、打ち上げ、観測・制御、研究開発、測定・テスト、管理などの部門で優れた業績を上げた213人の個人と6つのグループにメダルを授与し、その中国航空宇宙事業に対する貢献を顕彰した。(編集KS)
「人民網日本語版」2010年5月10日