今年は、中国を出て、トルコのイスタンブール、ギリシャのアテネ、イタリアのローマ、フィレンツェ、ベニス、ミラノなどを回り、国外の遺跡を視察したり創作を行ったりする予定です。この「彩絵絲路」活動は国境を越えた芸術創作活動といえるでしょう。
――王勝利先生も今回の活動に参加されたそうですが、画家のみなさんの創作や作品の内容について少し教えていただけないでしょうか?
活動中、芸術家のみなさんは写実や創作の機会を逃すまいと、たくさんの創作素材を集めていました。内容に関しては、ある作品は歴史をさかのぼり、そしてある作品は現代を反映させたものでした。国内外の経済や文化交流の成果を反映させた作品もありました。
――改めてシルクロードを回ってみて、どのような感想を持ったのでしょうか?
シルクロードを開拓した意味の重大さ、とりわけ各国の文化交流にとっての重要性を痛感させられました。シルクロードを歩いてみれば、西洋文明と中国文明が人類の歴史にとって非常に貴重な財産であることを実感させられるはずです。
また、今回の活動では、西洋文化と中東文化が相互に強く影響し合っていると感じさせられました。ギリシャやイタリアの南部は中東の文化の影響を強く受けています。エジプトについては言うまでもないでしょう。そして、中国の唐代もペルシャの影響を受けました。また、唐代は開放的な時代でしたから、衣服も西洋の影響を受けています。乗馬服などがそうです。敦煌の壁画や新疆の壁画を見ても、西洋の影響、特にギリシャやローマの影響を受けていることが分かります。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月16日