3Dシアター「医療の進化」 3D映像のイメージ
「日本の創るよい暮らし」がテーマの上海万博日本産業館では、テルモ株式会社が先進高精細の3D映像で「医療の進化」として「人にやさしい医療」をアピールする。これは、テルモの上海万博プロジェクトの担当者が「チャイナネット」の取材に応じた際に明らかにしたことである。
上海万博のテーマは「よりよい都市、よりよい生活」。これはテルモが考える「人にやさしい医療」と通じるものがあり、テルモが今回の出展を決めた大きな理由も、この万博でさらに多くの中国の人たちにテルモを知ってもらうためである。
テルモの展示コーナーでは、テルモが開発した先進医療技術や健康管理に役立つバイタルサイン測定技術などが、最新の高精細3D映像で分かりやすくまた楽しく紹介され、一部先進技術の解説コーナーも作られる。また6月7日から13日までのテルモウィークには、日本産業館のイベントステージで体温や血圧を測る健康測定体験コーナーが設けられ、来場者に楽しんでもらうための健康に関するクイズショーも開催されることになっている。また測定を体験した人には抽選で景品などが当たるチャンスもあるという。
テルモの中国事業が本格的にスタートしたのは1990年。1997年には浙江省杭州市に日本向けの製品を生産する独資の工場が開業し、吉林省長春市では中国国内向けの血液バッグを生産する合弁会社が設立した。
テルモは現在の中国市場について「今の中国医療機器市場は毎年20%近いスピードで伸びており、また最先端の技術や設備を非常な速さで導入している。特に地域の指導的立場にいる大規模病院では高いレベルの医療が行われ、さらに政府による2011年までの医療改革で、中小の開業医や農村部での医療拡充が急速に推進されており、今後、医療市場全体にそれぞれ形態の異なった大きなビジネスチャンスがある」と考えている。
これからの中国での展開については「これまでは中国は生産拠点をメインとしてきたが、今後は医療機器の開発、生産、販売を共に積極的に進めていきたい」と抱負を語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月23日