日本の文学作品について、韓国では、村上春樹の作品、『冷静と情熱のあいだ』『世界の中心で、愛をさけぶ』がトップ3で、日本で流行ったものが韓国でも受けていることが分かった。村上春樹と川端康成の作品は各国で上位に入り、ほかに、『奥の細道』『源氏物語』、夏目漱石、三島由紀夫も挙げられた。
左はウズベキスタン、右はトルコの代表
「日本は好き?」という調査では、メキシコ、ウズベキスタン、コロンビア、トルコでは「好き」を選んだほうが圧倒的に多かったが、韓国では、「好き」と「どちらでもない」がそれぞれほぼ半分を占めていた。中国の場合、「好き」が58%だが、「嫌い」を選ぶのが35%。中国のパネリストの王文博さんによると、「嫌い」の理由は、「歴史問題」や「日本や日本文化にあまり触れていないから」である。
左からそれぞれ中国、日本、メキシコの代表
また、日本のアニメが各国で受けていることと関連して、中日アニメの違いも討論され、現場の観客たちは積極的に自分の意見を述べた。中国のアニメには教育的な内容が多く、子供向けの感じがあるが、それに対して、日本のアニメは青春の悩みや変身願望を描くのが多いため、共感を感じるという意見も出た。
それから、どうやって民族の壁を越えるかについて、パネリストたちが自分の経験に照らし合わせて積極的にディスカッションを行った。中日の歴史問題も討論の焦点となったが、中日及びほかの国の代表は「人と人とのコミュニケーションを強めるべきだ」ということを提案し、「誠意をもって付き合う」「相手の立場に立って考える」ことを主張した。
声優古谷徹氏は、「各国の代表の方がしっかりした考えを持っていて、感動しました。それぞれ民族は違うけど、相手を知る、理解することが大事です。自分で調べ、自分なりに考え、さらに一歩を踏み込んで、距離を縮めるべきだと思います」と語った。
最後に、特別演目として各国のパネリストと学生たちによる北海道YOSAKOIソーラン祭りが披露された。
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「チャイナネット」2007年10月17日