9月2日、第6回東北アジア経済貿易博の長春国際金融ハイレベル会議が長春市(吉林省)松苑ホテルで開催され、中国人民銀行(中央銀行)の馬徳倫副総裁が演説を行なった。
馬副総裁は以下のように述べた。「エコ金融は経済の発展と成長を促進する原動力であり、経済成長システムの転換に必要なものだ。また、金融にとっても必要不可欠である。一部の銀行では、すでに新たなガイドラインを作る旨を発表しており、赤道原則を採択することは、金融関係に携わる業界人の意識の中に深く根付いている。
馬副総裁は他にもエコ金融の発展について以下のような意見を述べた。
第一、環境配慮型融資の「エコ融資」業務を促進し、金融構造の調整をバックアップする。
第二、炭素排出量の削減量を担保に環境保護事業に融資を行う試みをする。商業銀行傘下の融資センターや専門の金融業者と提携し、CBM(炭層メタンガス)プロジェクトへの融資サービスを提供する。
第三、政策支援を強化し、エコ金融の順調な発展を促進する。
第四、エコ金融の仲介サービスを飛躍的に発展させることで、エコ金融自体の発展を促進する。特に炭素金融に関するCBMプロジェクトの発展に力を入れる。同プロジェクトは、プロセスが長期に渡り、関係も複雑なため、仲介機関の専門的なサービスが必要である。
最後に、東北アジア地区における炭素取引のプラットフォームの構築を積極的に行い、エコ金融の発展を後押しする。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月7日