中国で初めての大型洋上潮間帯モデル風力発電所の建設がこのほど始まった。総発電設備容量は150メガワット(MW)で、中国の大規模な洋上風力発電事業の幕が開いたことを示すもの。
国電竜源電力集団公司が建設する風力発電所で、江蘇省如東県の海岸から3~8キロの潮間帯で建設が進められている。総発電設備容量は150MWで、単機容量2MW以上の発電機が導入される。発電所の建設は国家発展改革委員会が2010年12月6日に認可したもので、今年100MW分が稼動し、2012年までに全面稼動する。
国電竜源電力集団公司の謝長軍社長は次のように説明した。竜源江蘇如東150MW洋上潮間帯モデル風力発電所は、竜源電力が30MW潮間帯実験風力発電所に続いて、潮間帯洋上風力資源開発技術を研究し、洋上風力発電設備を据え付け、運転、保守する技術を掌握するために建設する重要なプラットホームである。150MW洋上風力発電所の建設は、中国が建設する洋上風力発電所の風力資源評価、建設地の選定、計画の策定、施工、運転、保守にとって、指導的意味を持っている。中国が洋上風力発電設備の国産化を実現するための揺るぎない基礎を整えるためのものでもある。