日本では記録的な猛暑日が続いています。世界的なニュースでは、今夏の猛暑によってロシアでは農作物への影響が著しく、その余波は金融、経済、貿易面で世界に及んでいますね。 恥ずかしながら、一気に狭い話題に飛びますと、数日前から僕の部屋のエアコンが不調となり、外に出れば猛暑、家に帰れば酷暑、という過酷な夏を過ごしております。こちらのブログを御覧の世界各地のみなさんも、北半球にお住まいで暑い地域で夏を過ごされている場合には、熱中症などにお気をつけ下さい。
日本企業の多くは6月あたりに今年度の株主総会を経ましたが、高額報酬を得る企業経営者が話題となっています(日産のゴーン社長8億9000万円、大日本印刷の北島社長7億8700万円などです。)。これまでの日本企業では、古典的な日本型経営とよばれるものとして、経営トップであっても多くの他の社内従業員との格差があまりないような報酬体系が組まれていました。一方で、これまでも日本以外の外資企業(日本国内、海外問わず)では、明確に高額な経営陣報酬が当然のようにありました。
これから日本企業はグローバル化の波(経営陣の一方的な理由付けも含め)という中で、次第に経営陣報酬についても、高額な報酬体系を導入する企業が増えてくることになるでしょう。これにより経営陣という人材が流動化し、「企業内ヒエラルキー」とは異なった人材プール間で人材が移動するようになります。これまでは、ピラミッド型(下から上へ)だった人材流動が、水平型(上は上同士で横へ、下も下同士で横へ)の人材流動になってくることになりますね。ある企業の経営者は他の企業の経営者として転職が容易になり、そしてある企業の被雇用者は別の企業の被雇用者として容易にヘッドハンティングされるような時代になります。