そもそも、豆腐に限らず日本食はダイエットにいいとされることが、欧米をはじめとした先進国でも、この数十年で認識されるようになってきました。そしてそれは逆輸入される形で日本でも、日本食(伝統的な日本の食事スタイル)はダイエットに良い、とされるような認識が消費者に形成されてきましたね(日本はこの逆輸入という形のブランド形成に委ねられることが多いです。同時にそれは伝統的な日本語名から外来語名に変換されます)。
それと同じ「ブランド的逆輸入プロセス(実際の製品は国内製造・国内販売であることに変化ありません)」が、「豆腐とその関連製品」に対しても関連企業によって促進され、「豆腐とその関連製品」はダイエット食品として日本市場で多いに活躍してくるようになりました。特に「豆腐とその関連製品」については、他の日本食材よりも、「ブランド的逆輸入プロセス」の大きな成功をおさめたもののひとついっても過言ではないでしょう(※注意:ちなみに、全国豆腐油揚商工組合連合会などの統計資料としては、伝統食品:伝統カテゴリーとしての製造段階、販売段階での豆腐や油揚げなどでの製造量・販売額資料となり、その中では市場消費傾向は横ばいです。ここには新ソイ関連製品としての増加傾向は資料反映されていません。しかし小売段階での商品の多様性が確実に増えてきているので、統計把握での手法を変えれば市場の拡大がみえてくるでしょう。)。
日本で10年前までは、豆乳といえば、失礼な言い方ですが「昔ながらの古臭い飲み物」というイメージが市場に定着してしまっていました。ところが、近年では「ソイミルク」として、スターバックスをはじめとした全国有名チェーンシアトル系コーヒーショップにて牛乳と並んでよく使用されています(ソイラテなどという商品も多く見られます。)。昔ながらの飲み物から、一気にお洒落なトレンドをつかんだ飲み物に変身してしまったのです!コンビニでも、ソイミルクを前面にうちだした商品を見るようになったのはついこの数年のことであります。豆腐については、豆腐に直接甘い「蜜」をかけるヘルシースイーツとして登場することもありました。
おからについても、日本の市場で新しいトレンドがみられます。日本では近年、美容を目的としたダイエットのために女性を中心に「おから」や「マンナン(逆輸入プロセスではありませんが、これもブランド変革をしつつある食材です。要はコンニャク・蒟蒻粉末です。)」を使用したクッキーなどのスィーツが流行っていますね。