ブログ:慎み深い冬の茴香、想い焦がれて春の桔梗

ブログ:慎み深い冬の茴香、想い焦がれて春の桔梗。 最近では日本ですらあまりこの「お屠蘇」をおせち料理の一つとして欠かさずに飲むという習慣がなくなってきているように思われますが、我が「中川家」では伝統的に「マストアイテム」としてお屠蘇を飲むことになっていました。僕にはこうした個人的な愛着が特別にあるということも言えますが…

タグ: ブログ 冬 茴香 春 桔梗 お正月 おせち料理 お屠蘇 

発信時間: 2011-01-06 16:34:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

以上が僕の実際の経験でありましたが、こうした一連の作業が「お正月」に関わる準備であって、そしてその作業自体が「お正月」という日本の伝統を体験していることにほかなりません。海外と関われば関わるほど、母国への意識そして、母国の伝統というものを改めて意義深く感じ、自らの立場を再認識する良い機会となるなぁと思います。

また同時に、「お正月」のお屠蘇自作プロセスは、中国という国から日本へと文化が輸入されたこと、そしてそれが日本の伝統として根付き、もはやオリジナルの中国ではその伝統は無くなってきていること、などの長い二国間の関係性の歴史を追体験するものでありました(経営学で言えばCross-border Knowledge diffusionや陳腐化の問題かもしれません。)。

企業や経営、ミクロ分析などを行うときに、重要な力点は、客観性から外れた「何らかの要素」を発見することであったりします。この解明されていない何かを見出そうと研究するときに、こうした、「生活体験」からくる「感覚」というものが、とても役に立つこと、そしてそれが閃きにつながることが大いにあります。新たな発見は、膨大な知識と正しい分析をもとにした、あと一歩の「閃き」にかかっているといえます。「閃き」のために「感覚」を研ぎ澄ませる。「感覚」のためには大いに「遊ぶ」ことが重要なことと思います。

こちらのブログでは、企業行動や国際政治など「扱うテーマ」が難しい言葉で表現されることが多いわけですが、そこに「遊び」や「生活体験」からの彩りもわすれずに盛り込み、それがブログ読者のみなさんにとってビジネスでも、その他分野でも、何か「面白いアイディアの種」≒「閃き」になるようになればな、と思います。どうぞ本年もよろしくお願い致します!

(中川幸司 アジア経営戦略研究所上席コンサルティング研究員)

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「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月6日

 

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