今回は、3つの論拠を挙げてみましたが、この「スカスカおせち」に限らず、法制度の不完全さ、市場の不成熟さ、個別企業の未発展さなどから、日本でもまだまだインターネット等の新しいメディアを利用した商品販売にはおこってくるでしょう。
「スカスカおせち」は日本のものでしたが、中国でもこうしたいくつかの視点でとらえると、程度の差はあれ、「法制度」「市場成熟・消費者理解」「企業合理計算性」どれもまだ日本よりもさらに一歩前の状態であるように思われます。そうであるならば、日常茶飯事で「スカスカ」どころか「カラカラ」な悪質なものであったという例が、これからもいっぱいでてくるかもしれません!(幸い僕はまだカラカラ悪質に出会ったことはありませんが、実際は読者のみなさんで被害にあわれた方もいらっしゃるでしょうか??)。新しい携帯のショッピングやサービスはとても、エキサイティングで楽しいものですが、消費者のみなさんは、よーく注意して製品を提供する企業のバックグラウンドを見て、気をつけましょう、また、企業のみなさんは、時代の波に乗っている(と思っている)時が危険、キャパシティーを超えたことをやり過ぎていないか今一度確認してみましょう。政策決定者のみなさんには、もっと新しい商法に積極的にチェックをいれていただきたいですね!
かく言う僕も安くて、便利なネット通販などは大好き!購入しようと思っていなかったものまで、気がついたらクリッククリッククリックしちゃってます(笑!!
(中川幸司 アジア経営戦略研究所上席コンサルティング研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月13日