さらに、それに対する国の態度なども考慮すれば、
日本の公益偏重集合知、中程度ポピュリズム、国家による低統制、
中国の私益偏重集合知、高程度ポピュリズム、国家による高統制、
のように、まとめられるでしょうか。
以上なんとなく、日本と中国の僕が観察したソーシャルメディアの特徴を挙げましたが、まだまだ、社会全体としてこの研究が少ないように思われますね。特に、現実問題として発展してきている中で、またそこにメリットだけではなく、デメリットも有る中で、しっかりとこの「ソーシャルメディアという存在」が取り扱われないと大変危険なことになりかねません。
たとえば、「集合知」「ポピュリズム」という指標を、ざっくりとした感じで僕は挙げましたが、これ以外にも多くの指標で、「動態的(ダイナミックに)」毎時毎時定量していくようなことが、国や民間企業ではなく、何か第三者機関的なところ(国内だけでも単独の1機関ではなくて複数の機関により相互の牽制構造も同時に採用して)により必要と思われます。
それとは別にして、一般ユーザーとしては、「楽しんで使えれば」それで良いので、中国の皆さんは日本のSNSなどを、日本の皆さんは中国のミニブログなどを使ってみても面白いかもしれませんよ!
※中川コージの中国版ミニブログはこちら、http://t.sina.com.cn/kozijp チェックしてみてください。
(中川幸司 アジア経営戦略研究所上席コンサルティング研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月18日