文=コラムニスト・中川幸司
『新年快楽!』『新年明けましておめでとうございます。』
今週末は中国の新年を迎えます。中国のみなさま、今年も中川コージがお世話になりますがどうぞよろしくおねがいいたします。日本のみなさまにおかれましては、お正月気分から仕事モードに切り替わった頃でしょうか?
中国旧暦・農暦での新年、春節の時期は一年で最も寒い時期になりますね。北京よりもさらに北方の吉林省や黒龍江省などには及びませんが、北京においても日本の首都圏出身の僕から致しますと、寒くて寒くて、一秒でも外に出たくない!と思い、本当に出不精になります。北京の冬は外に一歩でも踏み出すと、足から、靴底からジワジワと冷たさがのぼってくるようです。うーブルブル。
そのようなあまり歓迎できない北京の冬でありますが、僕が好きな北京のウィンターライフは、「火鍋」です。
「火鍋」というのは、簡単にいえば中国式の「お鍋料理」「しゃぶしゃぶ風」のようなものです。最近は都内でも中国資本の「火鍋」専門店もできてきましたし、日本の都市部でのトレンドに敏感な方は「火鍋:ホーゴー」という言葉自体も耳にしたことがあると思います。
ちなみに、日本の鍋料理も多様化し、「トマト鍋」や「カレー鍋」「豆乳鍋」といったように、「お鍋」のスープに様々なバリエーションが登場するように成りました。また、つけダレにおきましても、スタンダードな、ポン酢、ゴマだれだけでなく、ねぎ塩などもありますね。いずれにしましても、「お鍋料理」というのは、それほど複雑なものではありませんから、世界各国見回してみれば、スープの種類とつけダレの種類、そして具材の組み合わせで、特徴付けられています。広く捉えれば、スイス、オランダなどで食されるチーズフォンデュも、タイ料理のタイスキも、フランスのブイヤベースも、すべて鍋料理といえます。
そして、中国のお鍋料理が「火鍋」ということになります。
さて、話が世界をめぐってしまいましたが、中国で年中通して食べる「火鍋」は、北京にも専門店がたくさんあります。とくに、冬場は辛いスープが身体を温めてくれるので、「火鍋」に最適な季節といえるでしょう。
その中でも中国人の現地の皆さんに人気なチェーン店は断然「海底●火鍋」(●は手辺に労)(ハイディーラオホーゴー)(http://www.haidilao.com/)と思います。僕も何回も通っている店なのでファンでありますが、このお店の人気の秘密はなんといっても、「サービス」です。中国なのに「サービスの良さ」をウリにしているんです、みなさん「え!?」と思いませんか?