じゃじゃ馬ノスタルジー

じゃじゃ馬ノスタルジー。 秋の到来を感じる陽気になって参りました。今年の東日本は残暑がながびき、9月に入りましても半袖の必要があるほど暑い日が続きましたので、ようやくか・・・と感じています…

タグ: 日本,日中関係

発信時間: 2012-10-15 13:22:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

僕が今日ご紹介したかったのは、中国万年筆です!

10年ほど前に中国のとあるルート(?)で買い求めた万年筆(未使用)が家の引き出しの奥底からでてきて、先日はじめてインクをいれて使ってみたのです(写真参照)。これがなんと、とても良い書き味でした! 非常に綺麗かつ安価ではない素材を使用し(ペンボディー素材・14Kの金ペン先)、欧米系日本系には見られない独特のフォルム、豪華な装飾で彩られています!!!

がしかーし! 何故かインク吸入機構に不具合が多発、という致命的なエラーを抱えているという(外見豪華しかし内部不具合!が典型的な過去の中国製品っぽい)、とても「可愛さのある万年筆」なんです!

そのようなわけで、すでに購入したことさえ忘れていたこの万年筆の再登場、次第にその出生に興味がわいてきました。ブランドロゴをみると「Fuliwen?」と書いてあります。おそらくピンインですので、これを検索かけてみましたら、「富利文」(http://www.fuliwen.com/)というメーカー・ブランドということがわかりました。僕が所有している万年筆もここに掲載されていました。

「Fuliwen」はあまりきくことのないブランド名です(なんとなーく記憶にある程度)。

万年筆の世界はものすごーく奥が深いものでありますので(三日三晩語り続けたい程!!)、その発展の歴史も、開発初期の頃から多くの逸話やまたブランドごとのヒストリーに残っていまして、ノスタルジー的愛着とともに適度に知識欲を刺激してくれます。その発展の歴史から、ドイツ、イタリア、フランスやアメリカのブランド、そして日本のブランド(パイロット、セーラー、プラチナの日本三大万年筆メーカー)は世界的に有名でありますが、中国の万年筆ブランドはあまり知られていません。

それでも極々一部の方に知られている中国万年筆ブランドは、「万年筆マニア」の中でもチープながらも面白い、というさらにマニアックなカテゴリーとして、英雄(Hero)などであるとおもいます。百度百科によれば、英雄は、1931年創業でありまして、中国で最大の文房具業界シェアを誇るメーカーです(年商:?、資本金:1億6744万元、http://www.hero.com.cn/)。中国では非常に大きな企業なのですが、現時点では万年筆の輸出はあまり力が入っていないようですね。

その中国最大手の万年筆ブランドですら国際市場で無名の存在なわけですが、英雄や富利文以外にも中国内では十分にブランド名が浸透している万年筆はたくさん存在します。公爵(英語表記:Duke)、Picasso、文爵(英語表記:Wenjue)。

僕の持っている富利文の「可愛さ」を考えてみました。

LOMO(http://www.lomography.jp/)という元ソビエト製のカメラブランドが、現在の日本のトイカメラブームの火付け役となりましたが、なんというか、この僕の「Fuliwenドラゴン万年筆」は、「共産国的ノスタルジー」があるんですよ、この万年筆。

ところどころチープなんですが、一部(例えば、ペン先)などに贅沢な素材を使っていて、独特の機能美があるんです。そして不具合も多発するので、その構造をバラしながら自分で解決してみるという、DIY的な楽しさがあるんです。マニア心をくすぐるじゃじゃ馬です。

どっしりとしたペン本体のバレルの重みが、14金のしなやかなペン先にしっかりと乗っかって、力を入れずにするするとインクがでてきます。まるで流れるように紙の上をインクがすべります。それにもかかわらず、ご機嫌がわるいときには、一切インクがでてこなくなる。これをプロの方にも相談して、分解して中をみてみましたが、それでもこの不具合の原因がわからないんです。

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