すでに、何十年も海外に大規模投資をしていて、国家統計にも数値上のっていそうな大企業さんはいざしらず、中小企業の経営者さんは、「完全に海外案件、撤退ムード」。もぅ、中国なんて行かないよ、ってなかんじです(各産業ともに)。 かといってですね、海外ビジネスで以前からの中国以外の代替地ベトナム、タイが盛り上がっているわけでもなく、話題のミャンマーがでてくるわけでもない(本当にこの1年でミャンマーに進出しようと考えている中小企業さんはほんの一握りでしょう)。中小企業さんからすれば、円安にもふれているので、海外へのFDIの優先順位がとことん落ちてきていると思います。海外進出モチベーションはストップ安!!
それじゃぁ、国内市場がアゲアゲか、っていったらそんなこともないわけです。
またマクロ的な話に戻ってしまいますが、うーん、これでこのまま円安が続いたら、すでに加工貿易からFDI型に利益構造がシフトしてきている日本産業では、以前よりも格段に円安の恩恵はうけられず、「5年後の外からの収穫」を狙った種まきが海外にできないデメリットのほうが大きいのではないでしょうかね。
さてさて、一方で、中国の中小企業の経営者さんと話していると、こっちはこっちで、違った問題をかかえています。日本人が総体的に思っている「中国人像」に反して、中国の経営者さんは特に「反日感情」も、日本企業との競争意識も無いわけです。それよりも、中国中小企業の経営者さんは海外企業との競争よりも、海外への進出よりも、重視しているのは、中国国内市場の競争で打ち勝つこと。これ一点です。日本人が思っているほど、「日本は意識されていません」。