文=コラムニスト・中川幸司
中国の旧正月(春節)があけました、あけましておめでとうございます!
昨年からの中国各地での反日運動が発生した頃から、政治経済あらゆる面で日中関係は悪化しました。「悪化」という言葉を使うことすらせずに、『むしろ関係が希薄になったので、交流が減り、良い方向に進んだんだ』という声まできくほどです。
日本経済は「アベノミクス」というなんだかもやもやっとした神様がやってきましたので、そこに活路をみいだしたい日本の各勢力の思惑も絡みながら、「日本経済は近隣諸国との関係性要因よりも独立的要因から十分に強くなれるんだ!!」、という意識が蔓延してきているように思います。この認識が良い悪いはともかく、目下これらの結果として、日本経済が将来的に良くなるのかどうかという問題に対しては、世界のどんな有識者も明確な答えを持っていないとおもいます。
日本も、そして中国も経済の先行きは見通せない状況下で、いま日中関係について間違いなく言えることは、日本がそんなもやっとした神様のおかげによって、日本全体が、めんどうくさい外交問題に蓋をしてしまい、殻に閉じこもる可能性が発生してしまっているということですよね。
今回書きたかったのは、そういった総論的なことではなくて、実際に多くの企業経営者さんとお話した内容です。僕がお仕事でお付き合いをしている中小企業さんのテンションは一気に変わったように思います。
日本の中小企業の社長さんは、みなさん全然中国を向いてないといいますか、これまで中国投資をしてみようとリスクを考えながらも挑戦的だった経営者のみなさんの態度が一変してしまいました。
新年あけましておめでとうございます。