三中全会コミュニケ、我が国企業の対応~悪事に敏感、善事に鈍感?

三中全会コミュニケ、我が国企業の対応~悪事に敏感、善事に鈍感?。 我が国の金融機関が中国で自由に営業ができ、資本・取り扱い額大きくなってくれるというのは、我が国にとって重要な中国内産業基盤の確立、産業進出の肝となりますから、僕は本当に頑張って欲しいとおもっているのですが、「メガバンク役員の皆々様、並びにその他日本の金融機関経営陣の皆々様、僭越ながら「三中全会コミュニケ」を受けての何らかの戦略的な動きのご検討はいかがでしょうか。」…

タグ: 三中全会 コミュニケ 金融 緩和 経済 銀行

発信時間: 2013-11-20 14:27:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ここで、日本の金融機関などが果たしてどう戦略的に動くのかが気になるところですが、僕は「いつもの通り」出遅れてしまうんじゃないかと思っています。とりあえずメガバンク3行を考えましても、決済可能なレベル(役員会や、規模ベースによる決済担当)において、世界の中の一地域でありこれまでなんとなーく消極的にやってきた中国に関し、今回の「コミュニケ」に担当者が着目して他行よりも先に中国に積極的に進出するという議案があがるのか(検討文書になるのか)さえ疑問です。

「みずほ」は内部でゴタゴタがありそうで前例ない奇抜な意思決定は難しそうですし(勝手な想像です)、他のメガバンクさん(MUFG、SMBC)も、他の先進国金融機関に先駆けてそれほど早く動けるのか疑問であります。我が国の金融機関が中国で自由に営業ができ、資本・取り扱い額大きくなってくれるというのは、我が国にとって重要な中国内産業基盤の確立、産業進出の肝となりますから、僕は本当に頑張って欲しいとおもっているのですが、「メガバンク役員の皆々様、並びにその他日本の金融機関経営陣の皆々様、僭越ながら「三中全会コミュニケ」を受けての何らかの戦略的な動きのご検討はいかがでしょうか。」

経済的にはかなり興味深いトピックがある今回の「三中全会コミュニケ」。「中国は尖閣問題でゴタゴタしてるからぁなぁ」などと言って動かないでいると、日本企業は、他の先進国(の産業・企業)に出し抜かれてしまいそうでちょっと残念です(日本企業がマインド的躊躇故、中国市場に積極的に動き出さなければ、他の先進国企業が利するだけです。)。日中間の政治的問題が山積する中で、日本企業経営陣がグローバルな選択肢の中で「アンチチャイナ」になってしまうマインドもよーくわかるのですが(Prospect theory的意思決定の積み重ねのようなもの、として。)、「三中全会コミュニケ」の内容は、経済的な規制緩和政策への指針が随所に見られ、客観的に日本企業にとってもビジネスメリットがあるので要チェックであろうかと思います。

中川コージのブログ『情熱的な羅針盤』

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月20日

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