挨拶に立つ趙啓正氏
朝日新聞論説主幹若宮啓文氏の新刊『和解とナショナリズム』(訳者:呉寄南)の中国語版発刊式がこのほど、北京の中国人民外交学会で行われた。
氏の著書『戦後保守のアジア観』(1995年)を土台に最新の動きを追加し、加筆したこの本は、岸信介首相から安倍首相までの歴代政府の対アジア外交の基本構想を紹介しており、政治思想の変遷及び政治勢力の比較という視点から、日本政界の主な流派の対アジア政策を解いている。
発刊式には、全国政治協商会議外事委員会の趙啓正氏と唐聞生氏、中国駐在の宮本雄二日本大使、作家の石川好氏及び日本問題の研究者など40名余りの関係者が出席した。
挨拶中に立つ訳者・呉寄南氏
趙啓正氏は挨拶の中で、「書籍の付き合いは思想の付き合いだ」と述べた後、中日友好往来の歴史における書籍交流の盛んな時期を列挙して、「文化の結びつきは書籍の結びつきを通して表され、他の分野に広げることも可能だ」と強調した。