宮本大使は、「若宮氏の本は数多くの史実を提供しており、戦後日本の政治の行方や中日関係に興味を抱く読者にたいへん勉強になるに違いない」と評価した。
自民党元幹事長で、衆議院議員の加藤紘一氏は祝電を送り、「中国の読者がこの本を通して、ありのままの日本を知ってほしい」と期待を述べた。
挨拶に立つ著者若宮氏
昨年、人気シリーズ報道番組『岩松看日本』(岩松が見る日本)で若宮氏を取材したCCTV・中国中央テレビ局の白岩松キャスターは、映像メッセージを寄せた。白氏は若宮氏との対話に触れ、「中日間のコミュニケーションと理解は国民同士、メディア同士の交流にかかっている」と強調し、新刊が中国で良い反響を呼ぶよう期待を示した。
この本の訳者・上海国際問題研究所学術委員会副主任の呉寄南研究員は、中日関係に関する趙啓正氏の話を引用して、「両国関係は坂道を登る車のようで、慎重に運転し、アクセルを踏むことを止めてはならず、気を緩めてもいけない」と挨拶した。
著者の若宮氏は挨拶の中で、30年前に初めて北京を訪問した時の様子を振り返り、町の景色とライトアップの変貌ぶりに驚嘆すると共に、数多くの歴史的な時を記者として現場で体験できたことに感謝の気持ちを述べ、覚えたての中国語で挨拶した。
「中国国際放送局 日本語部」より2008年2月18日