今年は中日平和友好条約締結30周年にあたる。日本を訪問中の胡錦涛主席の旅は「暖春の旅」と呼ばれ、「中日青少年友好交流年」のイベントも活発に行われている。北京第二外国語学院の邱鳴副学長は7日、「チャイナネット」のインタビューに答えて、胡主席の訪日について次のように述べた。
胡主席の訪日は10年ぶりの中国国家元首の訪日であり、この訪問は重大な意義がある。中国と日本は共にアジアで影響力のある国であり、すぐ隣だ。率直に言って、10年も中国の元首が訪問しなかったのは、とても正常とは言えない。もちろんそれには様々な原因がある。
今回の胡主席の訪日で、両国の間のあらゆる問題が解決できるとは思えない。しかし中日間にはそれぞれ異なる見方、異なる見解はあるが、胡主席の「暖春の旅」を通じて、国民の間の相互信頼を構築することに重大な意義があるのではないかと思っている。
中日間の現実的な問題、例えば釣魚島の問題や東海ガスの問題、ギョーザ中毒事件などは、いずれも相互信頼が乏しい結果だ。国民の相互信頼があれば、多くの摩擦や問題は解決しやすくなる。そのためこの訪問は、今後の両国関係の方向の構築には大変重要である。
2006年10月の安倍首相の訪中、温家宝総理の訪日、福田首相の訪中も含めて、胡主席の訪日は中日首脳間の4回目の相互訪問でだ。この訪問を通じて、中日両国関係の新たな構造が作られることを信じている。
「チャイナネット」2008年5月9日