日本の産業翻訳の現状と今後の発展について

人民中国  |  2008-09-05

日本の産業翻訳の現状と今後の発展について。

タグ:日本 産業翻訳 現状 今後 発展

発信時間:2008-09-05 17:21:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

株式会社翻訳センター 代表取締役社長 東 郁男

 

日本の産業翻訳業界は1960年代の高度経済成長時期に形成され、輸出産業の発展とともに個人や中小規模での事業展開を中心に拡大し続けている。

 

社団法人日本翻訳連盟(以下、JTF)は、「翻訳に関わる」「翻訳を必要とする」企業・個人・団体を会員とする日本唯一の翻訳業界団体として1981年4月に創立、1990年9月に経済産業省より認可され社団法人となった。経済産業省認可の公益法人として翻訳事業に関する調査、研究、研修会、人材育成等の実施及び翻訳関連の国際会議等への参加を通じて、翻訳事業の振興を図り、日本経済社会の発展に寄与することを目的としている。2008年3月末現在の会員数は、法人会員124、個人会員312、賛助会員3の合計439名(社)、加盟・協力団体は14にのぼり、他団体が主催する会議等へ参加するなど横の交流も適宜図っている。

 

JTFの活動の柱には、年2回実施する「ほんやく検定」がある。前身の翻訳認定試験を開始したのが1986年、その約10年後にはインターネット受験システムも導入し、居住地を問わず全世界からの受験が可能となった。受験科目には基礎レベル(4~5級)と実用レベル(1~3級)があり、2級以上の合格者はJTFのホームページにプロフィールの登録掲載が可能となる。登録することでJTF加盟の法人会員企業から仕事を獲得する機会が広がり、将来フリーランス翻訳者として独立を目指している人には合格を機に独立への道が開かれる。私は2006年6月よりJTFの会長職に就いている。同年4月には私が代表を務める(株)翻訳センターも日本の翻訳専業会社で初の株式上場を果たした。

ここで、私自身の経歴、(株)翻訳センターの概況について少し紹介させていただきたい。

現在、私は(株)翻訳センターとグループ子会社(株)国際事務センターの代表を務めている。

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