日本の産業翻訳の現状と今後の発展について

人民中国  |  2008-09-05

日本の産業翻訳の現状と今後の発展について。

タグ:日本 産業翻訳 現状 今後 発展

発信時間:2008-09-05 17:21:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

1961年鹿児島市東桜島町生まれ、高校まで鹿児島市内で過ごした後、京都産業大学外国語学部でスペイン語を専攻。大学卒業後は大阪市の通信設備工事会社に入社し、3年ほど海外通信工事関係の管理業務に従事した後、人事部人事課へ異動となり、主に採用・教育業務を担当。管理業務に就いていた頃、技術仕様書や契約書を自ら翻訳する機会があり、将来的に日本と海外との取引はますます増えていく。であれば必然的に翻訳の需要も伸びると考え、翻訳業界への転職を決意し、1992年に翻訳センターの前身である(株)メディカル翻訳センターの関連会社、(株)京都翻訳センターに転職した。当初は、営業兼コーディネーターとして、新規開拓、既存顧客対応から翻訳者の手配、翻訳原稿の一次チェックまで、社内工程をひととおりこなした。その後2年間は主に工業・医薬関係の営業兼コーディネーター業に従事し、1994年には関連企業である(株)東京メディカル翻訳センターへ転籍、営業部員を統括するマネージャー職に就く。そして、3年後の1997年に(株)翻訳センター(同年に関西翻訳センターから社名変更)の取締役、2001年秋に同社代表取締役社長に就任した。社長職に就いて今年で7年目になるが、今でも現場で営業兼コーディネーター職に従事していた頃の初心を忘れずに日々、尽力している。

 

(株)翻訳センターと中国との関係はといえば、当社では2002年から中国語翻訳に力を入れており、今では英語に次ぐ受注規模の言語にまで発展した。売上規模の拡大に伴い、品質管理体制の強化にも力を入れ、社内には複数名の中国人スタッフが常駐し、高品質の翻訳サービスを提供している。ここ数年は、英中・中英の翻訳が増加傾向にあるが、これは英語圏の企業のグローバル戦略にアジアが欠かせない地域である証と思われる。当社もその動きに着目し、現在、中国国内での営業拠点設立も視野に入れている。

 

日本の産業翻訳の市場規模は推定で約2000億円、翻訳会社数は約2000社、フリーランス翻訳者は約30000人いるといわれている。また、企業がグローバル戦略を継続する限り、そこには必ず産業翻訳の需要が存在する。その他にも、顕在化していないニーズ、つまり、翻訳業務をアウトソースせずインハウスでおこなっている企業の潜在需要も合わせると、日本国内の産業翻訳の需要は確実に増加するものと確信している。ここ最近の景況は不透明感を増しているが、産業翻訳業に限っては、好不況の影響は少ないといえるのではないだろうか。翻訳会社側が顧客企業に積極的に働きかけ、翻訳案件を掘り起こすことができれば、翻訳業界全体での需要は逆に増加するはずである。

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