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滝久雄氏、中国の新メディア市場の潜在力は巨大
発信時間: 2010-01-20 | チャイナネット

 繆暁陽

日本最大のグルメ・レストラン情報検索サイト「ぐるなび」の創業者・取締役会長の滝久雄氏(繆暁陽 撮影)

学生時代の彼は、父親の同郷である大平正芳元首相のある言葉で中日友好の必要性を意識し、その後、画家の平山郁夫氏の敦煌壁画修復事業及び敦煌資料館の建設への援助に始まり、多くの中日友好活動を援助・促進し、中国と深い友情を結んだ。

15年前、日本のネット情報が始まったばかりの時期に、彼はグルメ・レストラン情報検索サイトを創立した。今、このサイトは、加盟店がすでに7万軒に達し、会員が650万人になり、毎月のユニークユーザーが1800万人であり、今回の世界的な金融危機の中でも、利益の増加を依然として維持している。

彼が、日本最大のグルメ・レストラン情報検索サイト「ぐるなび」の創業者・取締役会長の滝久雄氏である。

先ごろ、滝久雄氏はその著作『貢献する気持ち』の中国語版の翻訳・出版を祝うために北京を訪れた。この機会を利用し、中国との縁及び中国の新メディアの市場について、本誌記者が滝久雄氏にインタービューした。

中日交流に尽力

中国との縁について、滝久雄氏は、「今から50年前、まだ大学生だった私は、父の友人でもある大平正芳氏から、『日本と中国は一日も早く国交を開かなければならない』ということを聞いた。それがきっかけで、私は中国を意識するようになり、興味を持つようになった 」と述べた。

滝久雄氏は、「その時、中日両国はまだ国交を樹立していなかったが、同時期の経済界の風雲児であり、日本経済団体連合会(経団連)の会長を務めた土光敏夫氏、及びその後、中日友好協会の会長を務めた孫平化氏が、私の母校――東京工業大学の先輩だった。そのため、学生時代から、多くの中国と関係があることに接触し、知らず知らずのうちにある夢を持ち、それは『日中両国の友好関係を構築するために尽力する』ということだった」と述べた。

「『日中平和友好条約』の締結に伴い、日本と中国は急に距離を近づけ、両国民は人的・文化における交流も日に日に増えている。30年前に、大学の恩師であり親友関係でもある平山郁夫先生に同行して、中国を初めて訪問し、敦煌などを訪ね、清華大学工芸美術学院(旧中央工芸美術学院)の常沙娜教授の父、敦煌研究院の常書鴻院長と知り合い、清華大学工芸美術学院の学生向けの奨学金を創設し、現在に至っている」と滝久雄氏は語った。

30年の間、滝久雄氏は中日交流のために尽力してきた。北京西駅へ大画面LEDを寄贈し、平山郁夫氏の敦煌資料館の完成に助力し、北京で中日囲碁大会などの文化的交流活動を開催した。

「北京に最初に来た時は自転車ばかりで、大学に車が1~2台しかなかった。しかし、現在の北京は、乗用車が地面を埋めるような瞬間があったりし、どこの近代都市にも負けない風景になり、すごい変わりようだ。中国は世界一の消費大国になる国だ。21世紀の世界の持続可能な成長を語る上で、中国の責任がたいへん大きい」と滝久雄氏は述べた。

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