大阪万博の入場者数は約6500万人を記録したが、今度の上海万博の予想入場者数は7000万人にのぼる。「仲間の十数人はすでに開幕に間に合うように上海に行っている。久々派手な万博だから、私も期間中に行きたい」と、40年前の雰囲気を上海で感じ取りたい白井さんは興奮気味に話す。
上海万博に夢を託す
40年前の栄光をよみがえらせようとする人がいる。大阪のたこ焼きの名店『道頓掘くくる』を運営する白ハト食品工業の永尾俊一専務も、大阪万博の米国館にあった月の石を見るため三時間も列を並んだ「万博少年」だった。上海万博の日本産業館に1億5000万円を投じ、期間中にたこ焼きの店舗を出店した。「半年の営業期間と比べ、投入資金はちょっと多いが、中国進出のきっかけになれば」と、上海市内で事務所を抱えた。