「EXPO CAFE」大阪万博のコレクション展示の前に、上海万博マスコット「海宝」を手にする白井達夫さん
「大阪万博のころ、日本に入ってきたハンバーガーはいま一兆円産業となっている。たこ焼きはまだほとんど中国に行っていない。大阪万博で日本人が初めて見たものは、いまあたりまえとなっている。今度上海万博で中国人が初めて経験するものは中国のあたりまえとなるでしょう。そして、中国のあたりまえは、世界のあたりまえとなる」と、たこ焼きビジネスの国際戦略を描く。
今回の上海万博には246の国と国際機構が参加、万博史上最多。日本だけで日本館、日本産業館、大阪館という三つのパビリオンもある。大阪館プロデユーサー橋爪紳也大阪府立大学教授が三つのパビリオンを展開しているのは「日本だけ。中国と深い関係を持ちたいとの現れだ」と指摘。かつて、万博の日本館の運営はほとんど国の予算でまかなってきたが、今回はトヨタ自動車、パナソニックなど22企業・団体が協賛。運営費を含め約130億円という最大の資金の半額を拠出している。巨大な中国市場を狙い、夢を託す日本企業の姿がうかがえる。
「中国が栄えていくきっかけに、日本も共に栄えていくという考え方は大事だ」「日本はいま実力より元気がない、上海万博から元気をもらい、もう一度自分の可能性を見直そうよ」と、永尾俊一さんは力を込めている。
「人民中国インターネット版」より 2010年5月20日