普天間問題:“表の民意”と“裏の民意”

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発信時間: 2010-06-07 14:12:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

鳩山由紀夫首相は2日午前10時、民主党の両院議員総会で辞任する意向を表明し、民主党の新代表に選ばれた菅直人氏は4日午後、日本の第94代の首相に選出された。普天間問題と日本の“民意”について、読者の宮田聡美さんが次の意見を寄せてくれた。

鳩山さん、とうとう辞めてしまいましたね。それでなくとも内閣の支持率がどんどん下がっていて、普天間問題でとどめを刺した形でしょうか。ちょっと気の毒です。鳩山さんの辞職は、識者の間では、夏の選挙の為の苦渋の選択という見方が多いようですが、国民は何だか腹立たしいような、白けた気持ちみたいです。

ただ、こういう状態の日本は、少々警戒した方がいいです。恐らく、選挙直前に何か(例えば朝鮮半島や東海問題などで)ひと悶着を起こしたり、些細な事件(例えば、食品安全問題など)をヒステリックに大騒ぎしたりして、国民を煽動、誘導しようとするでしょう。

普天間問題の結末については、予想の範囲でした。私の見方では、鳩山さんは決して国民を裏切ったのではなく、“表の民意”に忠実すぎるぐらいに従ったために迷走に迷走を重ね、“裏の民意”を誠実にくみ取ったから最後にアメリカに承諾したのです。“表の民意”とは沖縄の人々や彼らに同情する善良な人々の“願望”であり、“裏の民意”とは、大多数の日本国民の“本願”です。

電話の世論調査など誰が何と答えようと、大多数の日本人は本当のところアメリカ軍にいつまでも駐留してほしいのです。もちろん、沖縄のことは気の毒だと思っているし、自分の家の近くに米軍が来るのも嫌でしょうが、それ以上に、日米同盟なしに単独でアジア特に中国や朝鮮と向き合う恐怖(勿論、根も葉もない思い込みですが)に耐えられないので、米軍を追い出したいと本気で考える日本人など、ほとんどいないと私は断言します。ですから、日本のどの政党だろうと(たとえ日本共産党だろうと)一旦政権についた以上、この”民意”をくみ取らざる得ず、結局最後にはアメリカに従うことになるのです。アメリカはこの”民意”を見抜いていますから、日本政府が何を言おうと、最後には従うことを知っているのです。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月7日

 

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