難関3 選挙
日本メディアの最新の国民調査によると、鳩山氏が辞職し菅氏が首相に就任し、期待通り民主党の支持率は上がっている。
鳩山氏の辞職は、党内で鳩山氏が7月の参議院選挙前に民主党の党勢を盛り返すことができないばかりか、人気を失い選挙の「負担」となることが考慮されたためだ。
民主党が選挙に敗れた場合、菅氏が党首として責任を負うのは必至だ。菅氏の任期は9月末までで、民主党は党首を選びなおすことになっており、民主党が「菅直人」の時代に入るかどうかは参議院選挙の結果で決まる。
政界の伝統的な派閥政治が歴史となり、政党代表への支持率と選挙での人気は新たな権力の指揮棒となっている。
鳩山政権が続いていても選挙には負ける。同様に、菅氏もこの新たな権力運営の暗黙のルールを避けることはできない。