パナソニックが問題のある冷蔵庫のリコールを発表してから6日が経過した。36万台ものリコール対象台数に、パナソニックは大わらわだ。事前準備の不足により、リスクを抱えた冷蔵庫の大多数は、迅速な検査・部品交換が期待できないという。「京華時報」が伝えた。
市民の李さんは、07年に無錫松下冷機の3ドア冷蔵庫を購入した。今年初め、鮮度保持機能のはずの中間層が突然冷凍を始めた。「リコールのニュースを見て、我が家の冷蔵庫がリコール対象29機種の1つだと気づいた。でもリコール専用番号に何度電話しても回線がいっぱいでつながらない。カスタマーセンターに電話すると自分達の担当ではないのでリコール専用番号に電話するようにと言われる。引き続き電話してもやはり回線がいっぱいでつながらない。私はもう3日も電話している」??。
記者がパナソニックの中国法人に問い合わせると、現在ホットラインの受付時間を延長し、対応可能数と担当職員を増やしているとのことだった。パナソニックの以前の説明によると、電話受付時間は午前8時半から午後8時半まで。1100人体制の検査・部品交換チームも立ち上げたという。だが36万台という対象台数を考えると、事前準備の不足は明らかだ。
市場アナリストは、パナソニックが冷蔵庫の危険性が発覚する前に自発的にリコールを発表したのは確かに良い心がけだが、36万台というリコール対象台数を前にパナソニックの事前準備は余り十分ではなく、行動も非常に遅滞していると指摘する。
「人民網日本語版」2010年8月11日