日本が中国に遺棄した化学兵器の廃棄事業の開始式典が1日、南京市郊外で行われた。式典では平岡秀夫・内閣府副大臣が日本政府を代表して廃棄事業の開始を宣言したほか、中国の張志軍・外交副部長や化学兵器禁止機関(OPCW)の関係者らがあいさつした。
平岡氏はあいさつで「本日の南京での廃棄開始は、化学兵器処理事業が発掘・回収から廃棄という新たな段階に入ったことを意味する。これは日中両国にとって深い意義を持つ。また、日中双方の関係者の長年の努力の結果でもある。日本政府は今後も引き続き関係措置を講じ、廃棄プロセスの加速に努めていく」と表明した。
張氏は「中国は日本側に中国に遺棄した化学兵器を1日も早く、全面的、徹底的に廃棄することを求めると同時に、中国での廃棄事業の実施に積極的な助力の手を差し伸べた。中日双方の長年の努力を経て、日本が中国に遺棄した化学兵器の処理事業は著しく進展した」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2010年9月2日