日本アニメの単なる模倣ではなく、「新世界アニメ」
中国アニメと言えば、大学生たちは、日本アニメのスタイルの模倣や、キャラクター設定が同じことなどに関心を寄せている。これについて、徐小平氏は「中国で流行っている『山寨(模倣)』文化は、文化を取り入れる不完全な段階で、オリジナルのものに替えられるべきだ。中国要素とは何だろうか。それは、視覚効果だけでなく、物語や設計の細部にも含まれているはずだ。世界のアニメのスタイルは各国のそれぞれ異なる国情や時代によって形成されたもので、アニメそのものに国の違いはない。アニメをその本質に戻すべきだ」と、自らの意見を述べた。スタイルに関して、徐小平氏は「魁拔」を「新世界アニメ」と呼んでいる。
主人公の蛮吉のコスプレショー
匡宇奇総裁
中国初のパソコン・アニメ生産ラインの設計を主導した匡宇奇総裁は、技術の角度から「魁拔」の制作の裏側を解明した。「『日本風』というのは、着色や編集、光線処理など、世界の優れた制作技術を学び、それを総合的にまとめた結果、観客の日本アニメに対する視覚の習慣と一致したため、自然に『日本風』というイメージを与えたのだ」。