円明園が日本や欧州で流出した文化財を追跡

円明園が日本や欧州で流出した文化財を追跡。

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発信時間: 2010-10-20 17:10:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 10月18日は円明園の破壊から150周年の記念日となる。関係筋からは流出した文化財の競売取引のボイコットに関する提案が出されている。
 
 かつて「園の中の園」と呼ばれた円明園は、強奪を経た後に現在では廃墟のみが残り、北京の西郊外に静かに佇んでいる。さらに心が痛むことに、1860年に英仏連合軍の焼き討ちに遭って以来、円明園からどれほどの文物が流出したかは現在でも歴史の謎となっている。

 流出した文化財は少なくとも150万点

 「現在知られている情報によると、国内外に流出した円明園の各種文化財は少なくとも150万件存在する。」円明園管理処の陳名傑主任によると、円明園の調度を記録した「陳設清冊」(設備登録記録)がおそらく戦火で消失したことから現存していないため、円明園の流出した文化財の根拠を正確に調査することはできず、この数字も推算に過ぎない。

 海外に流出した円明園の文化財を探すために円明園は2009年10月に業務グループを設立して訪米調査を行い、流出文化財の基本的情況を確認、文化財資料のデータベースの構築を行い、400枚以上の古い写真と流出した文化財を確認した。

 引き続き国外での追跡調査を実施

 1970年の国連ユネスコ総会で結ばれた文化財所有権不法輸入、輸出及び譲渡の禁止と防止策に関する協定では、略奪された文化財を私蔵する者は文化財を元の所有者に返還しなければならないと定めている。このため、陳主任一行は出発前から、今回の訪問が順調に行かない可能性があることを予測していた。

 「当時、ある博物館は初めて面会する時から弁護士を連れてきた。業務グループが『文化財の取り戻し請求』に来たと考え、徹底的に『対抗』する準備をしていた」と陳主任は振り返る。

 もっとも業務グループが今回の訪問の意向は流出文化財を取り戻すことにはなく、「調査」だと再三強調したため、米国訪問の間業務グループは多くの博物館や関連機関から大きな歓迎を受けた。

 陳主任によると、円明園管理処は今後もチャンスを捉えて欧州や日本を訪問し、円明園の流出文化財の完全なリストを作成すると語っている。

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