閉幕した中国共産党十七期五中全会で「十二五」計画を制定する事についての提案が審議を経て採決され、この先五年ないし更に長い期間の経済・社会発展のための方向を決めた。
変革、モデル変換。海外の論調は中国社会が新たに生み出し育てようとする発展の新理念、新方式、新しい力について調査し、見極めようとしている。中国はなぜ変化し、どのように変わり、更により良い方向に変わるかどうか、世界の注目の的である。
外部の注目点:中国は主動的に変化する
科学発展を以って主とするという事は、この「十二五」計画の提案の一つの最も明確な特徴である。海外の論調はその中に中国が主動的に変化する時代の必要性を読み取っている。
イタル・タス通信社が最近報じた文章はこのように言っている、「我々の隣邦中国は変わらざるを得ないと認めた」、また「“投資-輸出-消費”の経済発展モデルは中国では既に終わる時が来ている」としている。
30余年の速い速度の発展を経て、中国経済の全体規模は明らかに増大し総合的国力は大幅に伸張したが、人口が多く、基層の力が弱く、発展のバランスが取れていない基本的な国情は変わっておらず、発展途上の国である事も変わっていない、中国の発展のレベルは総体的にはまだ高くなく、発展は不均衡で、協調性がなく、持続させる事が困難という問題がかなり顕在化している。
『韓国時報』はホームページで、中国の頂上に向かう路上で厳しい試練に直面している、もし更に多くの国内消費需要を作り出せず、輸出と外国からの直接投資に多くを頼るならば、長期的視野で見た場合に中国の弱点となる可能性がある、と言っている。
十七期五中全会は、「十二五」の期間は全面的に小康社会(ややゆとりのある社会)を築くための肝心かなめの時期であり、改革開放政策を更に深化させ、経済発展方式の変換を加速する攻めの時期であるとしている。
香港の『明報』の分析では、2020年迄に整った社会主義市場経済体制の完成を実現させるという目標迄あと10年の時間しか残っておらず、このため一連の全体に影響を与える仕事、長期的な改革の仕事はこの5年内に集中し、やはりこの「十二五」内に完成させる事になるだろう。
かなめとなる「十二五」はかなり緊迫したスケジュールとなろう。中国は目下、重要な戦略的チャンスの時期を引き続きうまく掴み、かつうまく使う事が差し迫って重要な時期にあり、金融危機後の国家発展の主導権をうまく握ろうとしている。十七期五中全会は時代の必要にあわせて主体的変革の歩みに踏み出そうとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月2日