公務員試験に参加するために、大学の3,4年生は既に試験勉強を始めている。本紙の記者がとある予備校のネットサイトで見た情報によると、来年の国家Ⅰ種試験の対策クラスの学費は30~40万円(中国元にして約2万4000人民元~3万2000人民元)ほどで、200回ほどの授業を受ける事が出来る。国家公務員になるためには一般的に3ステップ踏まなくてはいけない。まずは説明会に行って情報収集、次に試験に参加し、最後に官庁への訪問となる。去年の10月と11月、日本の官庁はそれぞれ各大学で説明会を行い、仕事内容や特徴を紹介し、今年の採用に向けての準備を始めていた。今年の2月、日本人事院は試験要項を発表し、4月から募集が始まった。Ⅰ種試験は5月に1次と2次の筆記試験と面接を行い、6月に合格発表を行なった。Ⅱ種は6月,7月に1次と2次の筆記試験を行い、8月に合格発表を行なった。
しかし、試験に合格したからといって必ず採用されるとは限らないと言う。受験者は自分で各官庁を訪問し、自己アピールを行ったり単独面接を受けたりする必要がある。採用人数や訪問期間など、人事院のサイトを通して全て自分で情報収集をしなければいけない。今年の7月16~18日、財務省はⅡ種試験の合格者向けの訪問時間を設け、志望者はあらかじめ予約する必要があった。また財務省のサイトには毎年の採用人数は一定ではなく、応募者の能力や具体的な状況に応じて判断すると記載されていた。このように様々な難関を潜り抜け、今年の財務省に採用されたのは 20人だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月3日