核融合発電、減衰率0%再利用そして石油「栽培」

核融合発電、減衰率0%再利用そして石油「栽培」。 とりわけ、日本ではその意義が顕著な例でありまして、日本という天然資源が少ないにもかかわらず、相対的に極度に発展した産業を抱える国家においては、この天然資源の確保が重要なテーマとなります。逆の視点で言えば、日本以外の資源保有国は天然資源の戦略的利用化することによって、日本に大きな影響を与え易いということができます…

タグ: 天然資源 国家 戦略 石油

発信時間: 2010-12-20 09:54:06 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

経済的なロジックによって有識者が「天然資源関連の国際的な話題」を語ってきたこととは、まったく異なったアプローチで、こうした天然資源確保問題が再浮上させられることだと僕は捉えました。

ところで、この「エネルギー」は、実際にはこれまでも新エネルギー、石油代替エネルギーとしてのトウモロコシ等穀物を原料にしたバイオエタノール燃料などがありましたから、完全に画期的な思いもつかなかった新手法という訳ではありませんが、その生産効率性が群を抜いているということと、効率的再利用という意味ではなく完全な生産利用ということから、今回の発見の革新性が論じられると思います。

これまでの、天然資源(から生産されるエネルギー)から新エネルギーへの代替は生産コストの観点から妥当な選択肢ではありませんでした。簡単にたとえれば、それはある資源消費国が、1単位の石油を天然資源保有国が地球上から確保するコスト+当該国の利潤マージン+資源消費国が輸入するコストの合計に比べて、穀物から1単位の石油を資源消費国が自国で生産するコストのほうが高くなってしまう、というようなものでした。ですから、結局のところ、ある程度(あまりにも穀物等の値段が高騰しない程度、または国家安全保障の観点で他国に依存しすぎない妥当な程度まで)は資源消費国は代替エネルギーを利用するものの、それ以上のインセンティブは働かず、多くの割合を資源輸入に依拠する構造であったわけです。

これが、今回の「10倍石油藻類」はまったくその生産効率で異なります。細かい計算は省きますが、生産施設を約2万ヘクタールにすれば、なんと!日本の石油輸入量に匹敵する生産量になるとのことですから、もし産業的に実現の段階までこぎつければ、これは日本のみならず、世界の石油エネルギーについての問題を一気に解決してしまうような発見ですね。

ただしここで重要な視点があります。喜んでばかりいられないという事実があると思います。

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