日本カメラマンの中国愛と桂林への思い

日本カメラマンの中国愛と桂林への思い。 80歳という年齢を感じさせない元気な稲垣喬方さんは10月、再び広西省桂林市陽朔県葡萄村にやってきた。現地で働く人々を撮影するのは、これで4回目だ。稲垣さんにとって、ここはもっとも中国の少数民族の人々の、ありのままの素朴な生活を垣間見ることのできる場所である…

タグ: 日本 カメラマン 中国愛 桂林 思い

発信時間: 2010-12-29 11:11:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

素朴な桂林の人々に惹かれて

ポスターに印刷された稲垣さんの作品

2003年のSARS以降、いち早く観光の回復を図るため、広西省桂林市政府の経済貿易代表団は日本と韓国を訪れ、大々的な宣伝活動を行なった。東京観光局は稲垣さんを、東京で開かれた桂林旅行プロモーションの席に招いた。

魅力溢れる桂林はたちまち稲垣さんを魅了し、彼は桂林で撮影をしたいという強い衝動を持ったのだ。2004年、彼は現地の旅行会社のバックアップを得て、初めて桂林の地を訪れた。しかし、旅行会社が案内した有名な絶景ポイントに稲垣さんは全く興味を示さず、車から降りない事もあったという。

そして、陽朔県葡萄村に来てやっと、稲垣さんはその足を止めた。そこの静かで美しく、のどかな風景と農民の純朴な生活に彼は心を打たれたのだった。中国のありのままの姿を表わす景色がそこにはあった。美しい景観、豊かな稲田、少数民族の自然で素朴な生き様がそこにはあった。

撮影は正に体力勝負の作業である。しかし満足のいく写真を撮るため、稲垣さんは苦労などちっとも惜しまなかった。一番美しい牛の群れを撮影するために、彼は何日も牛の群れが出入りする村で、撮影チャンスを待っていた事もあった。努力の甲斐あって、去年、彼は終に納得のいく牧歌風景を撮ることに成功したのだった。

稲垣さんは「他の場所にも働く姿はいくらでもあるけれど、ここほど美しい光景はどこを探してもない」と言う。これこそ、彼が桂林を愛して止まない理由である。桂林を去る前、稲垣さんは自分が生きている限りは、被写体が変化していく姿を撮り続けたいと話した。彼がきっとまた、この桂林の地を訪れることだろう!

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月29日

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