修了式で橋本講師と記念写真を撮る生徒たち。段躍中撮影
「日本僑報」によると、一橋大学学術博士の橋本恭子氏が主催する日中翻訳学院・橋本塾の読解力養成クラス、および中文和訳クラスが、1月12日、東京で修了式を行った。受講生は3カ月の系統的な学習と翻訳の実践によって、読解力と和訳技術を大幅に高めることができた。
橋本氏によると、中国語と日本語には共通の語彙が多いため、欧米言語と比べて翻訳はやさしいように見えるが、実は近いがゆえの困難もあり、往々にして不自然な訳になりがちだという。そのため、日本人読者にわかりやすい文章にするには、読者の立場に立って、客観的に訳文を見直すことが必要になってくる。このような作業を通して、翻訳技術を身につけるだけでなく、複眼的な思考方式が養成できれば、日中両国に対する理解もより深まるであろう。
今回、中文和訳クラスには日本人だけでなく、日本に居住する中国人学生も混じっていた。このように日中両国の受講生の参加は、相手の長所によって自分たちの短所を補うことを可能にし、それぞれが中国語の理解を深め、日本語の水準を高めることができた。これは今期最大の収穫であろう。
講師の橋本恭子(はしもときょうこ)氏は、2003年、台湾の「国立清華大学」中文研究所修士課程修了。2010年、一橋大学言語社会研究課博士後期過程修了。学術博士。専門は台湾文学、華文文学、比較文学。日本社会事業大学中国語非常勤講師。翻訳は阮慶岳・陳映真・彭小妍の作品など多数。また、小平漢語角の熱心な主催者でもあり、日本人と中国語圏の留学生に交流の場を提供する精神が高く評価されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月14日