三菱商事・木島綱雄中国総代表「資源依存からの脱却が課題」

三菱商事・木島綱雄中国総代表「資源依存からの脱却が課題」。 地域を中国に限って見てみると、日本で伝えられている好業績をもたらす原因は、必ずしも正解とは言えない。もちろん、資源・エネルギーを中国に提供している商社もあり、しかも決して収益の薄いものではないが、それが中国での主業務というわけではない・・・

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発信時間: 2011-01-21 11:31:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国国内では三菱グループとの協力も

世界市場では外-外モデルを構築する

――新しい仕事を求め、国際的な人材を育成するなか、新しい経営の方向としては、何を目指していますか。

日本の人口はこれからも減少していくので、市場も徐々に小さくなるでしょう。海外に目を向けると、新興国の市場はこれからも拡大していきます。日本の技術、日本企業で育った人材は、大いに活躍する場があるはずです。

三菱中国は、山東省といろいろな協力関係を作っています。山東省は日本からも近いし、日本からの輸出入も多い地域です。ここの人口は1億人近く、面積も日本の半分よりもう少し小さい程度です。もともと日本企業の進出は多い地域ですが、今後チャンスがあれば、三菱グループの企業とも手を携えて、環境、鉄鋼、食品、農産物など各分野で活動していきたいと考えています。

外-外のビジネスモデルも構築していこうとしています。それは先ほど言った三菱が持っているその他の国の鉄鉱石や石炭などを中国に持ってくる形とは違い、中国からほかの国に中国の製品を持っていくことです。たとえば、プラント、中国企業は相当力が付いてきました。それを外国に輸出するときには、商社が手伝える機会はまだまだ多いと思います。

――外国に出たばかりの中国企業は、ネットワーク、経営ノウハウなどの面ではまだ不足しています。

ブランド力、アフターサービス、技術、デザインなどの面では、日本企業はたくさんのノウハウを持っています。まだ協力できるものがたくさんありますので、お互いの長所を活用してWIN-WINの関係を構築していきたいと考えています。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月21日

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