しかし、中国経済が世界経済に与える影響が日に日に大きくなるにつれ、一部の国で、中国人は「見境無くお金を使う」というイメージを持たれてしまった。中国の富豪たちは、パリ、ロンドン、東京、ニューヨークなどの高級店で躊躇無く、お金を水のように使う。このことが海外では衝撃的な印象を残してしまった。距離を置いて理性的に中国経済の地位と現状を見つめ、「奢らない」「自惚れない」ことが肝心である。
イギリスの有名な経済史・経済統計学の専門家であるアンガス・マディソン教授は、清末期(1700~1820年)の中国のGDPは世界トップだっただけでなく、世界経済の32.9%を占めていたと述べた。経済大国と経済強国がイコールで結べない事は明らかだ。
体の大きい像が木の陰に身を隠すことが出来ないのと同じように、中国はアメリカを超えて、世界最大の自動車市場となり、ドイツを越えて世界最大の輸出国となった。GM電気、GM自動車、シーメンスなどの多国籍企業も盛んに中国に進出し、中国経済の真の姿をどのように理解してもらうか、世界の中国への期待をどのようにコントロールするか、これは、世界2位になった中国が真剣に考えなくてはいけない問題である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年2月15日